観葉植物の空気清浄効果とは


1980年から始まったNASAの研究によると、室内植物を住環境に置いて管理するだけでも経済的・効率的に室内汚染を除去することができるといわれています。
数多い実験や研究を経て、現在は、単に室内に観葉植物の導入をするのではなく、植物を用いたバイオフィルターシステムを設置しています。

植物が空気浄化するしくみ

植物は根から水を吸収して自分自身の生命維持のため使用するだけではなく、ほとんどの水を葉から放出します。
この水分放出は、葉の裏側にある気孔で行われ、蒸散とも呼ばれます。
葉の気孔は水分を放出するだけではなく、光合成で得た酸素も放出し、同時に光合成の原料になる二酸化炭素を吸収します。
最近の研究結果によると、このような吸収時に単純に二酸化炭素だけ吸収するのではなく、一酸化炭素、揮発性有機化合物、浮遊粉塵、オゾン、窒素化合物、二酸化硫黄など空気汚染物質も吸収され、空気清浄効果があることが明らかになりました。
一方、各々の物質に対する吸収能力は植物によって異なることも明らかになりました。


さらに、吸収された物質は重金属のように体内に蓄積されるだけでなく、「代謝的分解作用」により違う物質に変化します。
このような事実は1994年ドイツの科学者が明らかにしました。
例えば、最近深刻な汚染物質として知られているホルムアルデヒドにC14放射線同位元素を付着してオリヅルランに吸収させた後、追跡してみると、この物質は葉の気孔から吸収され、有機酸、糖、アミノ酸のような違う物質に転換されていました。

一方、水が根から吸収されて蒸散されるとき、根の周囲には新しい空気が吸い込まれます。
そのとき、空気中の酸素は土壌微生物が生きるために使われるが、この場合、酸素だけが吸い込まれるのではなく他の汚染物質も一緒に吸収されます。
吸収された物質は土壌微生物や植物の栄養供給源に転換されます。

バクテリアのような微生物は、ときに脅威となることはありますが、汚染物質に抵抗できる新しいコロニーを形成することで科学的な汚染源に簡単に適応します。
このとき、植物の根は土壌微生物の生存に大きな影響を及ぼします。
根から分泌される多様な物質は、植物の種類に応じて、特定の微生物がよく繁殖、維持できるような栄養分となります。
最近の研究結果で、揮発性有機化合物の初期除去は、まさにこの土壌微生物がはたしていることがわりました。


シックハウス症候群を植物で緩和

新築やリフォームしてあ室内空間には多量の揮発性有機化合物が発生し、目、鼻、のどの粘膜の刺激、頭痛、皮膚の刺激や発疹、咳、吐き気などを引き起こすが、このような症状をシックハウス症候群といいます。

しかし、シックハウス症候群は原因おなる場所から離れれば消えるようになります。
最近では、多様な石油化合物質に、短時間高濃度でさらされるか、長期間低濃度でさらされ、それが人体許容量を超えた場合、化学物質過敏症状が現れることを複合科学物質過敏症といいます。
複合化学物質過敏症はシックハウス症候群とは異なり、原因となる場所から離れても多様な化学物質に過敏に反応し、原因物質による症状も個人差があります。

室内空気汚染物質の中で揮発性有機化合物は室外より室内のほうが2~100倍以上高いといわれますが、新しい合成建築資材やさまざまな生活用品の使用につれて、その発生量が増加しています。
このような有機物質のあるなかで長期間過ごすと、粘膜刺激、頭痛、嘔吐、めまいなどのような症状が発生し、シックハウス症候群と直接関連があることが明らかになりました。

それでは、室内室内揮発性有機化合物を除去するにはどのような方法があるでしょうか。
まず、一番簡単な方法は窓を開けるなど換気をすることです。
他に原因物質の除去または置換、空気浄化設備の運転、そして微生物の分解作用を利用するなどいろいろなものがあります。

しかしながら、このような方法は主に機械的な技術に依存し、高価な装備が必要なうえ維持費用も多くかかります。
場合によっては室内空気を逆に汚したり、新しい汚染物質をつくったりして、室内空気汚染の問題を根本的に解決するものではありません。

植物を利用した揮発性有機化合物の除去実験は、ほとんどが高濃度の単一汚染物質に対する浄化機能に関するものですが、これまでの研究結果によると、特定揮発性有機化合物を除去する能力は植物によって違います。
例えば、スパティフィラムはアセトンをよく除去する反面、キシレンはほとんど除去できません。


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