ドーパミンとは
中枢神経系に存在する神経伝達物質(脳内物質)の一種で、快楽物質とも言われ、ドーパミンが脳に出ている時は快楽を感じます。
気持ちいいゆえ、依存性もあり、パチンコ依存症などはパチンコ中にドーパミンが放出され続けるせいで、やめられなくなってしまうそうです。
アルコール依存症もやはりこのドーパミンの影響なようですね。
ちなみにタバコはニコチンなので違うでしょう。
人によっては良いことばかりとも言えなさそうですね。
脳の中にはおよそ1兆個の神経細胞がありますが、そのなかにはドーパミンにしか反応しない神経も存在します。
この神経は快感を伝達する神経といわれいて、「ドーパミン作動性神経」と呼ばれています。
ドーパミンは学習・記憶、注意、実行機能などの認知機能を調節することが示されており、特に作業記憶に対する寄与に関して多くの知見が存在しています。
そのため、認知症との関連も深くあるとされており、ドーパミンが多く分泌されるような楽しい日々を送っている人は歳をとってからも認知機能を衰えにくく、認知症にもなりにくいと言われています。
老人になるとどうしても体を動かしたり趣味を勢力的にやる人が減るのもボケの原因になるのですね。
まぁ仕事を引退するのが大きな要因かもしれませんが。
まぁそう考えるとやはりドーパミンはなるべく分泌させた方がいいと思いますが、最近の研究で、ドーパミンは「この先何かいいことがあると感じたときに出るらしい」ということが分かってきました。
ということはなるべく楽しい事をやり続けるのがいいですね。
パチンコもやりすぎなければいいでしょう。
ドーパミンが不足するとどうなるか
逆に不安ばかり感じているとドーパミンが分泌されない上、減少しすぎるとうつ病になってしまう「セロトニン」という脳内物質も減ってしまいます。
いわゆるストレスがよくない、と言われる所以ですね。
ちなみにセロトニンが少ないとうつ病やアスペルガー症状が現れますが、パーキンソン病 (パーキンソン症候群 ) の患者ではドーパミン作動性神経系でドーパミンが不足しているため症状が現れるとされています。
また、ドーパミンが切れるとイライラして、ストレスがたまる原因ともなり、悪循環が続きます。
禁酒やギャンブル断ちをした人がイライラしてしまうのもこのせいですね。
ドーパミンを増やす方法
前述したパチンコやアルコール飲料もドーパミンを増やします。
しかし、この二つはデメリットも多いのは周知だと思います。
となるとやはり一番いいのは楽しめる趣味を持つ事でしょう。
趣味がないという人はスポーツで適度な運動をすることでも脳細胞が活性化し、ドーパミンが分泌されやすい脳になると言われています。
あとはドーパミンを作り出すアミノ酸「チロシン」が多く含まれている食品「アーモンド、アボガド、バナナ、牛肉、鶏肉、チョコレート、コーヒー、卵、緑茶、ヨーグルト、スイカ」を摂取するのも効果的です。
ただ、運動や食事はずっとはできないので、ある程度やり終えたら「音楽鑑賞」をしてみましょう。
好きな音楽を聴いていると幸せを感じるのは誰でも経験した事があると思いますが、当然その時はドーパミンが分泌されています。
デスクワークの人は会社的に問題なければ音楽を聴きながら仕事をするのもおすすめです。
無音でやるより仕事が楽しくなり、仕事が好きになれるでしょう。
ただ、イヤホンやヘッドホンは音量を大きくしすぎて長時間聴くと難聴の原因にもなるので注意しましょう。