セールスドライバーとは、意味と仕事内容を解説


セールスドライバーとは、意味

運送業は営業の人が荷主と交渉・契約し、実際の荷物は運転手が運ぶというのが一般的でした。
運転手は、メーカーの工場から倉庫へ輸送したり、倉庫から各店舗への配送が主な役目で、定刻に目的地まで到着することが最大の任務だったのです。
基本的には、顧客と直接話しをすることのない職業でした。
荷主もドライバーに求めるのは無事に荷物を届けてくれるかだけでした。

しかし、宅配便はそうはいきません。
というのも、宅配便のビジネスモデルは、対象顧客を一般消費者・生活者に設定しているからです。
それまでの運送業のように、単に倉庫間や倉庫・店舗間を往復して荷物を運べばいいという仕事ではなくなったのです。

一般消費者・生活者が荷物を送ったり受け取ったりするというのは、言い方を変えれば、不特定多数の顧客から不定期に発生する配達や集荷業務に対応するということです。
運送単価も大阪のメーカーから東京の倉庫まで何十万円という金額で輸送するのではなく、一戸1000円程度の荷物を集荷に行くのです。
いちいち営業マンが行って見積もりを出すというようなことは現実的ではありません。

そこで宅配便のドライバーが営業の機能を持つ必然性が生まれたのです。
不特定・不定期に発生する仕事をいちいち報告・相談していては良いサービスは提供できません。
迅速な行動・サービスを提供するためにセールスドライバーが生まれたのです。

セールスドライバーは、運送業界で画期的な人材活用方法でした。
運送業が一般生活者と接点を持った時、サービス業に業態変換をしました。
宅配便をサービス産業化した象徴が、セールスドライバーなのです。


セールスドライバーの仕事内容

セールスドライバーの仕事内容は集配営業と呼ばれ、配達、集荷、営業な主な仕事になります。
担当エリア内の集配を正確にこなすことが基本となります。

宅配会社や、都会と郊外など地域によりますが、大体1日50個から130個位の荷物を配達します。
朝7時30分頃、営業所に出勤し荷物を積み込み、8時前後には出発し担当エリアに向かいます。

事業所宛ての配達は比較的スムーズですが、個人宅宛ての配達は苦労が多くなります。
一番の苦労は不在宅の増加です。
一昔前は不在の場合お隣に預けておいてもらう、というようなこともできましたが、今はそのようなことをしたらクレームを受けます。
しかし、不在の多い地域では、配達先の50%が不在というところもあります。
女性の社会進出や一人住まいの増加などが要因でしょう。

集荷も基本的には配達エリアと同じ地域を受け持ちます。
集荷先を大別すると、事業所集荷、取扱店集荷、個人集荷、の3つに分けられます。
事業所集荷も、毎日あるいは決められた曜日に集荷に行く定時集荷と、電話をもらって行く随時集荷があります。
取扱店集荷は、酒屋、米屋に加え、近年はコンビニからの荷物の増加が大きな存在になっています。
また、取次店に持ち込む手間を惜しむ顧客からの個人集荷も増えてきました。

営業に関していえば、荷物を多く集荷すると給料が増える仕組みになっています。
しかし、集配をしながらの営業は、配達・集荷時には担当者と会うことが当然に発生するので、顔なじみになり信頼関係も生まれるというメリットと、集配しながらの営業のため、顧客と会話する時間が多く取れないというデメリットがあります。


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