ノンレム睡眠を増やすには、ノンレム睡眠が不足する原因を解説


人間の睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠とがあるということは知っている人も多いと思います。

レム睡眠とは、脳が働き、体が休んでいる状態の睡眠です。
本能や感情をつかさどる脳の扁桃体という部分が、睡眠中にもかかわらず活発になっています。
ありありとした内容のある夢やうなされるような悪夢は、レム睡眠の間に見ています。

一方、ノンレム睡眠とは、文字通りレム睡眠以外の睡眠なのですが、ウツラウツラという浅い睡眠と、ぐっすり深い睡眠との2種類に分けられます。

いわゆるぐっすり寝ている睡眠とは、深い眠りのノンレム睡眠のことです。

ノンレム睡眠は、大脳の休息、クールダウンの役割を果たしています。
さらに、脳内の神経細胞同士をつなぐシナプスを強化するのも、ノンレム睡眠だということがわかっています。
脳神経細胞の休息、補強という意義が大きいのがノンレム睡眠なのです。

不安感が強くなれば、大切な機能を持っているぐっすりした眠りの時間が減ってきます。
ぐっすり眠れなくなると、脳の休息が得られず、シナプスによる脳の働きも悪化します。

脳の疲れが取れないということは、精神面にも大きな影響をおよぼし、落ち着きがなくなる、イライラしやすくなるなど、悪い影響が多く出てきます。

うつ病や不安障害の人でも、ノンレム睡眠の時間が健康な人に比べて少なくなっていることは、以前より報告されています。
ぐっすり眠ることは、健康で健全な生活を送るために大切なことなのです。


ノンレム睡眠を増やすには

ノンレム睡眠の重要性はわかったと思います。
では、ぐっすりとした眠りを増やすにはどうすればいいでしょうか。
生活習慣の中ですぐに実行できるポイントは、光、嗜好品、体温、運動です。

朝を明るく、夜を暗く過ごすことで、眠りのホルモン「メラトニン」の分泌が活発になります。
逆に夜寝る前に明るい部屋にいたり、テレビやネットなど明るい画面を見ていたりすると、メラトニンの分泌は下がってしまいます。

アルコールやコーヒー、紅茶などの嗜好品を控えることも大切です。
アルコールは、寝つきにはいいのですが、夜中から明け方にかけての睡眠を浅くします。
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインもノンレム睡眠を減少させます。

夜に体温を少し上げることで、ノンレム睡眠を増やす効果があることも研究で示されています。
ぬるめのお風呂ははリラックス効果もありますし、生姜や唐辛子なども体温を上げる効果を持っています。
寝る直前に食べて胃に食べ物を入れたのでは、胃や腸も休むことはできません。

夕方~夜間の運動も、ノンレム睡眠を増やすことが知られています。
疲れた日はぐっすり眠れた、という経験がある人も多いと思いますが、適度な肉体疲労はいちばんの睡眠薬です。
筋肉痛が残るような無酸素運動よりは、ウォーキングなどの有酸素運動が睡眠に対しては効果的です。


ただ、ノンレム睡眠だけでなく、レム睡眠ももちろん重要です。
レム睡眠は脳が働く睡眠です。
実験によってレム睡眠だけとらないようにした人の例があります。
レム睡眠に入ろうすとすると刺激を与えて目を覚まさせてしまうというもので、その人はハイテンションの躁状態になったり、ひどく怒りっぽくなったりとした結果が相次いだのです。

逆にレム睡眠が長ければいいかというとそうではありません。
先ほども説明したとおり、うつ病の人やストレスの多い人はレム睡眠が長く、ノンレム睡眠が短いことがわかっているからです。
ストレスによって人間のストレスホルモンを分泌するシステムが活発になるのですが、このストレスホルモンであるコルチゾルが、レム睡眠を活発化させる働きをもっているのです。

ようは、レム睡眠は短すぎても長すぎてもよくないということです。
健康な人では、レム睡眠は全睡眠中の20~25%を占めています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です