産業廃棄物の廃プラスチック類とは、定義とリサイクル方法の解説


廃プラスチック類とは、使用後廃棄された各種のプラスチック製品とその製造過程で発生したくずなど、プラスチックを主成分とする産業廃棄物です。
合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくずなどがあります。

廃プラスチック類は、資源として再利用できる産業廃棄物であるため、リサイクルまで含めると、多様な処理方法があります。
リサイクルではない、純然たる処理としては、焼却と安定型最終処理場での最終処分などがあります。
ただし、焼却の場合でも、最近は、ただ単に廃プラスチック類を燃やす単純焼却ではなく、焼却熱を発電などに利用する熱利用焼却が主体となっています。

廃プラスチック類のリサイクル方法としては、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクル、固形燃料化などがあります。


・マテリアルリサイクルとは
マテリアルリサイクルとは、廃プラスチック類を溶かしてプラスチック原料に戻し、それを使って新しいプラスチック製品を製造するリサイクル方法です。
ペットボトルや発砲スチロールなどは、マテリアルリサイクルが盛んに行われています。
マテリアルリサイクルの場合は、材料の素材を統一するためにも同一のプラスチック素材を用いる必要がありますので、分別や異物の除去が徹底して行われます。

・ケミカルリサイクルとは
ケミカルリサイクルとは、廃プラスチック類を科学的に処理して、製品などの化学原料としてリサイクルする方法です。
ケミカルリサイクルには、油化、ガス化、高炉原料化、コークス炉化学原料化などの方法があります。
油化とは、廃プラスチック類から石油に戻すことです。
ガス化とは、廃プラスチック類を熱分解することでガス化し、水素や一酸化炭素などを生成するものです。
高炉原料化とは、製鉄の際に酸化鉄から酸素をとる還元剤として廃プラスチック類を使用することです。

コークス炉化学原料化とは、密閉した炭化室内でプラスチックを無酸素状態のまま熱分解し、高炉の還元剤となるコークス、科学原料となる炭化水素油、発電などに利用されるコークス炉ガスなどを回収し、利用するものです。


・サーマルリサイクルとは
サーマルリサイクルとは、マテリアルリサイクルできない廃プラスチック類などを焼却し、その排熱をエネルギーとして有効利用することです。
排熱の利用のほかに、廃棄物を燃料として利用することもサーマルリサイクルに含まれてきます。
油化やガス化は、広義のサーマルリサイクルとして扱われる場合があります。

・固形燃料化とは
固形燃料化とは、ポリエチレンなどのプラスチック類と古紙などを原料とし、固形状の燃料を作ることです。
この固形燃料は、RPFと呼ばれています。
RPFは、高カロリーの燃料であるため、石炭などの代替品として使用されています。

廃プラスチック類のリサイクル方法のまとめ

・マテリアルリサイクル:廃プラスチック類を溶かすなどして、再びプラスチック製品の原料として、再生利用する。具体例はペットボトルのリサイクルなど。

・ケミカルリサイクル:廃プラスチック類を加熱するなどして、科学的にプラスチックを分解し、ガスや燃料などとして、再生利用する。

・サーマルリサイクル:廃プラスチック類を燃料としてそのまま利用するもの。具体例はセメントキルンの燃料、ごみ発電、RPFなど。


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