葛根湯の効果と体温が上がる事の健康上の大切さを解説


落語に葛根湯医者というのが出てきます。
患者が風邪をひいた、とやってくると「そなら葛根湯」、下痢をしたと訴えても「はい、葛根湯」、湿疹ができて大変だと訴えると「やっぱり葛根湯」と、葛根湯しか処方しない江戸時代の医者のことです。
それでいて、ほとんどの病気を葛根湯で治すというのだから、葛根湯医者もバカにはできません。

葛根湯とは、葛(くず)の根、麻黄、生姜、大棗、芍薬、桂枝、甘草など、体を温める成分から構成されており、葛根湯を服用後20分もすると体が温まり、汗がにじみ出てきて、肩こりや頭痛がとれて気分もよくなります。
また、下痢や湿疹、ジンマシンなどにも効果があることもよくあります。

漢方の専門書にも、葛根湯が効く病名として、風邪、気管支炎、肺炎、扁桃炎、結膜炎、涙のう炎、耳下腺炎、口内炎、乳腺炎、中耳炎、蓄膿症、ハシカ、水痘、頚部リンパ節炎、肩こり、五十肩、リウマチ、湿疹、ジンマシン、化膿性皮膚炎、高血圧、赤痢、夜尿症などが書いてあります。


なぜ、それほどまでに葛根湯が効くのかというと、それは「温める」ということがポイントになります。
「風邪は万病の7もと」といわれますが、風邪のことを英語で「Cold]といいます。
これは「冷えは万病のもと」ともいえるわけです。
葛根湯は、体を温めて冷えを改善するから、万病とまではいかなくても、かなりの病気に奏効するのです。
だからこそ葛根湯医者も生計を立てられたのでしょう。

人は、動物のような体毛がないことからも、もともと熱帯に発生したと推測されています。
学説では300万年前にアフリカ大陸でゴリラから派生したとされています。
よって、暑さに耐えるための体温調節器官は存在しますが、寒さに対する特別な機能を持っていないため冷えに弱く、冷えるとさまざまな病気にかかりやすくなると考えられます。

たとえば、冬には風邪や肺炎、脳卒中や心筋梗塞、高血圧などの循環器疾患は当然としても、それ以外でも、ガン、腎臓病、膠原病など、ほとんどの病気での死亡率が上昇してきます。

また、外気温や体温が一日中で一番低くなる午前3~5時が、人の死亡率が一番高くなりますし、喘息発作やアトピー性皮膚炎のかゆみがひどくなったりするのもこの時間帯が多いのです。


健康な人でも、概して起床時から1~2時間は体が重かったり、ボーッとしていたり、気分が沈みがちになったりなどと、何となく調子が出ないものです。
低血圧の人やうつ病の人はそれがさらに顕著になります。
しかし、午後になるとだんだん調子が出てきて、暗くなる頃からますます元気になるという人も多くいます。

こうした現象は、すべて体温の変化が大きく関係しています。
人の生体は一種の熱機関として働いているのですから、体温は人間の健康や生命にとって極めて重要です。
よって、強い寒さに襲われると、体温が低下して死に至ることもあります。

人の体温は36.5度前後が健康体で免疫力旺盛とされ、そこから0.5度下がると、ふるえることによって熱生産を増加させようとします。

さらに0.5度下がった状態が恒常的に続くと、
・排泄機能低下
・自律神経失調症状が出現
・アレルギー症状が出現
などが起こります。

さらに0.5度下がり、35度になると、ガン細胞が最も増殖する温度となり。
体温が34度では、水におぼれた人を救出後、生命の回復ができるかギリギリの体温となり。
それよりも体温が低下した状態が長時間続くと生命の危機となります


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