脚本家の仕事内容と脚本の仕事の種類


映画の脚本

映画やテレビドラマの脚本はシナリオと呼ばれます。
もともとシナリオとは、16世紀のイタリアで即興芝居の役者たちが段取りなどを書きとめたメモがそのはじまりだといわれています。

正直、日本の映画業界には厳しく冷たい風が吹き荒れています。
娯楽産業として映画が衰退し、その才能も他業種へと流れていったのです。
ただ、完全に終わったわけではありません。

映画の脚本化、つまりシナリオライターはその映画を支える重要なポストです。
ただ、映画の脚本を書くことだけで生計を立てている人はほんの少数です。
製作本数が減っている上に、その予算も削られています。
途中で製作中止になることも多かったりします。
しかも映画の場合、その準備期間がテレビドラマなどと比べて長くなっています。
一年、二年などはざらです。
ですがその反面、じっくりと脚本を練り直すことができます。
監督やスタッフともじっくりとコンセンサスをとりながら物語をつくっていくことができます。


テレビドラマの脚本

多くの脚本家志望の人はテレビドラマの脚本化をめざしているのではないでしょうか。
たしかに、テレビドラマは脚本家として花形のジャンルです。
自分の作品を日本全国の人に観てもらうことができ、その視聴者数も、映画やマンガ、戯曲に比べてはるかに多いのです。

テレビドラマには連続ものと単発ものがあります。
連続ものとしては、ゴールデンタイムの連続ドラマ、お昼の連続ドラマ、深夜の連続ドラマ、そしてNHKの朝の連続ドラマなど。
単発ドラマとは、二時間ドラマやスペシャルドラマのことです。

連続ものと単発ものではその脚本の構成も変わってきます。
たとえば、ゴールデンタイムの連続ドラマの場合は、物語を十二話で完結するように構成し、かつ、一時間のなかでクライマックスをつくりながら次回に期待をもたせて終わらなくてはいけません。
二時間ドラマのような単発ものは、その決まった時間のなかで物語を完結させなくてはいけません。
視聴者が観ていて飽きない構成が必要になります。

しかも連続ドラマの場合、スケジュールが厳しいことが多いのです。
企画が決まってから放送までの時間がないのです。
もっと早くから決めて動くというのもできそうですが、その時代を見ながらヒットする作品をつくらなければいけないので、そう簡単には決まらないのです。
だいいち流行が半年、一ヶ月でクルクル変わる現代を切り取ろうとするのだからたいへんです。

一時間ドラマの脚本をどのくらいで書くのかというと、人によって違いはあるでしょうが、だいたい5日から1週間で完成させる人が多いようです。
ですが時間がないと、打ち合わせをして三日後に脚本ということもあります。
テレビドラマの脚本にはスピードも求められるのです。


オリジナル・ビデオ・シネマの脚本

レンタルビデオ店などで貸し出されている劇場未公開の作品のことをいいます。
たとえば東映のVシネマなど、ジャンルが偏っているのも特徴です。
犯罪もの、ヤクザもの、任侠もの、そしてお色気系がほとんどを占めています。

アニメーションの脚本

アニメーションにも、テレビと映画の両方があります。
アニメの脚本も、書き方は基本的に同じです。
ドラえもんやサザエさん、ちびまる子ちゃんなど、安定した人気を保ちながらつくり続けられているものも多くあります。

漫画原作

漫画のなかには原作者がストーリーを考えているものが数多くあります。
有名どころでいえば「あしたのジョー」や「美味しんぼ」などです。

漫画原作の書き方はいろいろで、小説風に書く人もいればシナリオ風に書く人もいます。
ようは、その原作を具体化させる漫画家に、きちんとイメージしてもらえればいいのです。

戯曲

演劇と一口にいっても、そのジャンルは数かぎりなくあります。
その内容についても、映画・テレビドラマの脚本や漫画原作以上に、脚本家の個性が強く出ます。

ゲームシナリオ

ここ数年、ゲームシナリオの需要が増えています。
とはいえ、ゲームがすべて脚本を必要としているわけではなく、ゲームだけの脚本家として生計を立てるのはかなりむずかしいといえます。
ほかの分野の脚本家が参加していることも多くあります。

ラジオドラマ

ラジオドラマを定期的に製作しているのはNHKラジオとTBSラジオだけで、書くチャンスは少ないといえます。


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