統合失調症とは、その原因や陽性、陰性症状、治療方法について


統合失調症とは精神病の中で最も重要で多数を占める精神疾患であり、心の病というよりは原因不明の脳機能の疾患であり、誰でもなりうる病気です。

統合失調症には下記のような特徴があります。

・100人に1人が発症する
総合失調症の発病率は世界のどこでも約1%であり、これは他の精神疾患や、あるいは身体的疾患と比べても高い発病率であり、誰がなってもおかしくない病気である。

・原因不明の脳機能の疾患
総合失調症の病因はまだ明らかになっていないが、一卵性双生児の一致率が40~50%ほどであることから、遺伝的要因があることはわかっている。
しかし同時に一致率が100%でないことから遺伝以外にも何らかの要因が働いていることも明らかで、ストレスやドーパミンなどの神経伝達物質が密接に絡んでいるという仮説が有力です。


統合失調症の陽性、陰性症状とは

統合失調症の症状は大きく分けると陽性症状と陰性症状に分けられます。
陽性症状は「健康であれば無いものがある」、陰性症状は「健康であればあるものが無い」とも説明できます。

・陽性症状:幻視、幻聴、妄想など
・陰性症状:意欲の低下、集中力の低下、感情鈍麻など

統合失調症は幻聴や幻視のような派手な症状ばかりに焦点が当てられがちですが、多くの場合、陰性症状が主たる症状です。

陽性症状の中で最も多い症状は幻聴と妄想であり、幻聴は自分についての悪口や批判あるいは行動命令などが聴こえることが多くあります。
具体的には「馬鹿」など短い言葉や「みんなお前のことが嫌いだ」など文章で聞こえることもあります。
また自分の考えに返答するような内容が聞こえたり、かなりはっきりとした声で聞こえることもあるため、自分の病気や症状についての理解がない場合、現実の声と区別がつかないことも多く、結果として客観的に奇異な思考や行動に映ることがあります。

一般的にいわれる妄想と、症状としての妄想は本人にとっては現実と認識されるという点で区別されます。
妄想は一次妄想と二次妄想に分けられます。
一次妄想とはその発生が了解不能なものであり、二次妄想は一次妄想や他の症状を説明するための妄想です。
例えば、食事に毒が入れられている(一次)のに自分以外の人間が食べても兵器なのは、自分の遺伝子をすべて調べ上げて自分だけに有効な毒を開発しているからだ。
こんな大きな研究をできるのは国家レベルの組織だ。
きっと自分は政府から狙われているに違いない(二次)。

陰性症状には物事への関心や感情が鈍く、あるいは無くなる「感情鈍麻」や、状況にそぐわない感情を抱く「感情の不調和」、自発性や積極性が低下し、無為自閉的な生活になってしまう「意欲減退」などがあります。


統合失調症の治療とは

統合失調症は原因がはっきりしておらず、完治する類の病気ではありません。
しかたがって症状が収まっている状態に向けて治療をしていきます。

薬物療法
精神薬の服用は統合失調症の治療の中心であり、医師の処方のとおりに服用することが必須ですが、薬に頼ってはいけないと思い自己判断で薬を減らしたり中断したりすることがあります。

精神療法
統合失調症の精神療法は支持的精神療法が基本です。
患者の悩みや不安をよく聞き、良いか悪いかの判断をするのではなく、支持的に関わり続けることが重要です。

生活療法
生活療法は日常生活における、起床、洗面、更衣、入浴などのような生活動作を取り戻すための訓練を含む、当たり前の生活を送り続けることやその中に含まれるリハビリテーション効果を利用した療法です。
朝起きて顔を洗い、食事をとり、日常活動に出かけ、人と関わり、心地よい疲れ中帰って寝るという、ごく当たり前の生活を送ることが再発防止のために非常に重要です。


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